ポスティングをして反響を得る=広告費を回収できるほど集客につなげるための要素は多岐に渡りますが、この記事では「広告用チラシの内容」について掘り下げます。
さぁ、これからチラシを作るぞ、というとき、一般的によく言われている必須項目は「メリットの訴求」「信頼性のアピール」などです。
その他、色を目立たせる、キャッチコピーを大きくするなどの基本的な要素は抑えておく必要があります。
これらは欠かせない要素ですが、ライバル他社との差を生むものとして「新しさ=ニュース」があります。
ここでいうニュースとは、「株価が上がっていますね」などの時事ネタではなく、「今年は猛暑のようですね」などの天気の話でもなく、「ここだけの、今までにない情報」のことです。
簡単にいえば、「おっ?」と思ってもらえる要素のことです。
ポスティングされたチラシは一瞬で「私に必要なものか」「私が読むべきものか」を判断されるため、パッとみて「おっ?」と興味を引くニュースが重要な要素になります。
おっ?と思う⇒そのまま購入動機になるともいえます。
チラシに盛り込む「ニュース」とはどんなものか?
例えばどんなものかというと・・・
今まで扱っていなかった新商品や新サービスメニュー。
学習塾のトライさんでは、2019年の夏期講習のキャンペーンとして「120分x4回分の授業料が完全無料」というサービスを打ち出しました。
体験授業が無料というサービスは過去にありましたし他社もやっていましたが、体験というより長時間の授業が無料で受けられる、という内容です。
ハイジのキャラクターを起用したテレビCMでは「解約の縛りもなし」と、ユーザーが不安に思うであろう「どうせ何かの縛りがあるんでしょ」を先回りしてメリットを伝えています。
学習塾の広告チラシは数多く存在し、「合格数が何人!」「体験無料!」は驚きの要素が薄くなっているなかで「120分x4回分の授業料が完全無料」はニュースとしてインパクトがあり「おっ?」と思われる要素になります。
ピザ2枚目無料!などサービスに改良を加えたバージョンアップ
ピザを2枚合わせて買うと50%引き、よりも「2枚目無料」はインパクトのあるニュースです。
何かが無料でもらえる、というのはそれだけで「おっ?」と思われる要素です。ピザだけでなく、スーツやシャツなどアパレルでもこのようなキャンペーンは行われていますよね。
「お得なことが分かりやすい」ことがポイントで、〇〇%引き!よりも、3,000円オフや、半額、無料という表現にすることで、ダイレクトにお得感が伝わります。
すでに実施しているキャンペーンであっても、「表現を変えて、ニュースっぽく表現できないか」と考えることで何かヒントが生まれるかもしれません。
店舗のオープン情報
「あそこにこんな店が出来たよ」という情報は、住民にとっても関心事の高いニュースです。
既存の店舗が「ビール一杯無料」というニュースを打ち出しても話題になりにくいですが、新店舗ができたというのはインパクトのあるニュースです。
新店舗を出店した、ということ自体がニュースなので、開店に合わせてポスティングを行うことは新規客を呼び込むうえで重要なタイミングになります。
期間限定の割引やプレゼント情報
期間限定の情報は、「その時期しかない情報」でありニュースの1つです。
今月末まで1,000円引き!や、一品無料!、初期費用無料!などの情報は十分にニュースの要素となります。
ずっとやっている割引ではなく、期間限定のセールだからこそインパクトがあります。
例えば大手ショッピングモールのマルイでは、セールのときに集中的にCMを打ちます。「マルコとマルオの7日間」という10%オフのキャンペーンです。
何かニュース的な要素がないか?と考える
とはいっても、そんなニュース的な、インパクトのある情報はないよ、思われるかもしれません。
しかし、その業界ならではの、「鮮度の高い、今まであまり知られてなかった情報」は何かしらあるはずです。
例えば、不動産関係なら「実は今、タワマンではなく低層のマンションを望む人が増えているんです」←(これは本当かどうか分かりませんが)や、
「人気のあった吉祥寺も今は、このエリアに負けているんです」などです。
こういった話題から入ると「おっ。そうなの?ちょっと読んでみようかな」となる可能性が高くなります。
ダイエットのサロンでも「今年になって、痩せるために必要な新たな成分が発見されたのです」などの情報があれば、興味のある人は無視せず読んでもらえる可能性が高くなります。
これらのアイデアも特にない、という場合でも「当社では最近、こんな商品が人気です。その理由は・・・」や、「売り上げが上がってきています」など、独自の情報が何かは見つかるはずです。
その他、新常識!的なものもニュース性が高いです。
例えばネイルは女性のもの、という常識がありますが最近では男性がネイルをすることも珍しくありません。
「男性のお客様・・・特に手をみられることが多い営業マンの方や美容師さんがネイルをされています」という情報は、ネイルサロンのニュース的要素になります。
必ず何かある、と思ってニュース要素を探してみましょう。
もし「もやし」を売っていたとしても、
・先っちょの豆が甘くて美味しくなりました。
・シャキシャキ感にこだわった製法に変えました。
・さっとゆでて豆腐に乗せるだけでパパの満足度5割増し!
などの情報を掲載すれば、「おっ?」という要素になります。